NHK、金正男氏暗殺の背景を報道 昨年、河添恵子氏が夕刊フジで同じ構図を指摘(夕刊フジ)



 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の暗殺から1年となる13日、NHKは、北朝鮮のナンバーツーだった張成沢(チャン・ソンテク)氏が、正男氏を最高指導者に就かせようと画策し、中国側の密告で粛清されたことが中朝関係悪化の原因と報じた。同様の構図は、ノンフィクション作家の河添恵子氏が昨年2月、夕刊フジで「正男毒殺 中国政変引き金」として伝えていた。

 NHKによると、正恩、正男両氏の義理の叔父である張氏は2012年8月、北京で中国の胡錦涛国家主席と会談した際、「金正日(キム・ジョンイル)氏の後継には、正男氏を就かせたい」との意向をひそかに伝えたという。

 この密談の内容を、中国の最高指導部のメンバーだった周永康・元政治局常務委員が翌年初め、正恩氏に密告したという。張氏は13年12月に国家反逆罪などで処刑され、正男氏は17年2月に暗殺された。

 中国事情に精通する河添氏は、夕刊フジの緊急リポート(昨年2月17日発行)で、以下のように伝えていた。

 《(13年3月発足の中国・習近平政権は)中国の改革開放政策を支持する正男氏を、正日氏の後継者候補と見据えて、張氏を後見人とする体制の実現を目指してきた》《金王朝の3代目に指名されたのは正恩氏だった。『中国に近づきすぎた』張氏は無残な最期を遂げる》

 《チャイナセブン内で近年、金王朝をめぐる対立が激しくなっている》《正恩氏のカウンターパートは(当時、全国人民代表大会常務委員長で、江沢民派の)張徳江氏だが、習一派は江派を完全に敵視していた》《江派が一掃されれば、正恩体制が危うくなる。正恩氏にとって最大の不安要因である正男氏を、是が非でも抹殺するしかない》。正男氏暗殺には、北朝鮮だけでなく、中国の権力闘争も影響していたようだ。

【関連記事】

Related Post