中国の資本規制緩和、人民元高で可能に-15年混乱で大幅変更見込めず – ブルームバーグ



中国人民元が2015年半ば以来の高値を試し、当局がその影響を見極める中、中国通貨政策の歴史で今年は新たな1ページを開くことになるかもしれない。

  不安定化を招くような資本流出リスクを排除し、元安に歯止めをかけることにも成功した中国当局には、国内資本規制の一部緩和を検討する余裕が生まれている可能性がある。だが、元安が世界の市場を揺るがした15年の混乱を踏まえると、中国ウオッチャーらはいかなる措置も緩やかかつ調整されたものになる公算が大きいと話す。

  ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)のアジア担当チーフエコノミスト、夏楽氏(香港在勤)は「資本勘定に大幅な変更が加えられる可能性は低いが、若干の緩和は見込める」と指摘。中国当局はレバレッジ削減を優先課題としており、「これが不安定をもたらす公算が大きい」と分析。それだけに越境資本フローに対して慎重にならざるを得ないと述べた。

  資本規制を緩める考えを明確に示した当局者はいないが、最近の発言や動きは中国が16年以来採用してきたような、両方向の資本の流れのうち流入を優先的に促す一方的な資本勘定の開放路線が変更される可能性を示唆している。

  中国指導部は過剰な借り入れを減らし、環境汚染の原因となっている産業を抑え込もうとしている。中国の大企業がこうした課題に直面しているタイミングで、15年までの10年間にわたる持続的な元高に戻ることになれば、輸出業の利益は損なわれる恐れがある。だが、国際的な元の利用を促す15年の取り組みで招いた無秩序な動きは、資本流出規制の突然の解除に対する警告にもなる。

  アナリストらが挙げた中国当局が取り得る措置には、多国籍企業による越境の人民元移動に対する規制緩和や、適格国内機関投資家(QDII)制度などを通じたポートフォリオの流出自由化などがある。

原題:China Might Look at Relaxing Capital Curbs.. But Slowly, Gently(抜粋)

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