「蔚山出入国管理所の無理な摘発、事前通報もない違法」 – レイバーネット日本



壁から飛び降りた24歳移住労働者、膝負傷深刻…障害憂慮も

パク・タソル記者 2017.04.27 14:35

蔚山出入国管理事務所の無理な移住労働者摘発で労働者1人が脚に深刻な怪我をする事故が発生した。
人権団体は今年から実施された政府の未登録移住労働者取締り強化措置のためだと反発している。

[出処:移住労組]

移住労働者差別撤廃と人権労働権実現のための共同行動(移住共同行動)は、4月27日午前11時にソウル市光化門政府総合庁舎の前で記者会見を行い、
「政府は人間狩りと違わない未登録移住労働者の摘発を即刻中断し、彼らを合法化しろ」と要求した。

移住共同行動は
「2003年から今まで、直間接的な摘発で40人以上の移住労働者が死亡した」とし
「3月には摘発班から逃げたエジプト出身の移住労働者は4m高さの壁から飛び降りて脚の骨が折れ、
6か月以上の治療を受けなければならないが、
今後も障害が残ることが憂慮されるほど負傷の程度が深刻だ」と明らかにした。

▲鉄心手術直後コニムさんの脚[出処:慶州移住労働者センター]

移住共同行動によれば3月6日、慶州市のある製造業工場に嶺南圏広域摘発チームが押しかけ、未登録移住労働者摘発を行った。
移住労働者がちりぢりに散って逃げる過程でエジプト国籍24歳のコニム氏は、3〜4m高さの壁から飛び降りた。
コニム氏は左側のふくらはぎの骨の骨折、向こう脛の骨の上段骨折と右側足の甲骨折など、
深刻な骨折傷を受けて病院に運ばれた。
鉄心を入れる手術をしたが6か月を越えるリハビリ治療が予定されていて、今後、障害も残る可能性がある。

コニム氏は「摘発職員を避けて、反対側の現場裏口に抜け出したが、
3〜4人の摘発職員が追いかけてきたので、結局壁から飛び降りた」と移住団体に明らかにした。
移住共同行動も「摘発の実績に目がくらんだ摘発班の執拗な追跡、
そしてこれから逃げる過程で負傷を招いた暴力的な摘発」を今回の事故の原因と見ている。
だが蔚山入管は「自ら飛び降りて怪我をした」、
「車両の進入を見て逃走したことで発生した事故」とし、
無理な摘発の責任を避けようとしている。
公開するという摘発映像もまだ公開していない。

職員に一方的に知らせた摘発「通知」 …事業主の同意を受けたといえるか?

摘発過程の問題点はまたある。
大法院の判例によれば、第三者の住居または事業場に入って外国人を調査するためには、
住居権者、または管理者の事前の同意がなければならない。
だが蔚山出入国管理所はその過程を省略して摘発を始めた。

この問題について移住団体が抗議すると、蔚山出入国管理所は
「工場正門で下車し、事務室に移動して情報提供による摘発を始めたと職員に知らせ同意を得た」と解明した。
だが移住団体は「『事業主の同意』を得たのではなく
『摘発の通知を受けただけで、同意する立場にない職員が何も回答ができなかったことを、
事業主の同意と歪曲した」とし
「これは事業主の同意なしで行なわれた違法な強制摘発」と強調した。

政府は今年の初めに広域摘発チームを2つから4つに増やし、上下半期10週ずつ合同摘発を行うなど、
未登録移住労働者の摘発を強化すると明らかにした。
未登録移住労働者が内国人低賃金労働者の雇用と賃金を奪うという名分による措置だった。
移住共同行動は、政府の取締り強化措置を維持する以上、こうした事故は頻繁に起こると憂慮する。

移住共同行動は「失業と低賃金の責任は、移住労働者ではなく政府と企業主にある」とし
「移住労働者を必要として呼び込み、恣意的に滞留期間と権利を制約した政府の矛盾した政策により、
未登録移住労働者が被害を受けている」とした。

一方、移住民人権のための釜山蔚山慶南共同対策委員会、民主労総蔚山地域本部などは蔚山出入国管理所に対し、
△未登録移住労働者に対する強制摘発追放中断、
△違法な強制摘発を強行した蔚山出入国管理所長辞任、
△移住労働者の負傷を招いた摘発担当者懲戒、
△負傷した移住労働者に対する責任を要求している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)

著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。




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Created on 2017-04-29 19:54:16 / Last modified on 2017-04-29 19:54:17 Copyright: Default

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