カンボジア経済特区に積極援助 良港の街、拠点化に躍起 – 産経ニュース



 人口増が続くカンボジアの首都プノンペン。市街地と郊外のベッドタウンはトンレサップ川に隔たれ、全長約700メートルの「チュルイ・チョンバー橋」が結ぶ。通称は「日本友好橋」。日本が1960年代に完成させ、一度は内戦で破壊されたが94年に修復した。たもとには日本の援助を記す碑文も建つが喧噪(けんそう)に埋もれ、誰も見向きすらしない。

 その日本橋が昨年10月、約2年間の大規模改修のため閉鎖された。現在、市民が頼るのはすぐ横に架かる「中国友好橋」だ。中国が2014年に完成させ、たもとには中国国旗が入った看板が輝く。

 日本橋と中国橋はともに2車線で、それぞれ下りと上りの専用道として運用されてきた。当面は中国橋が片側1車線の対面通行で、大動脈を一手に担う。

 カンボジア支援では日本が伝統的に存在感を示してきた。だが、援助額では中国が10年に日本を抜いて1位となり、影響力を増している。カンボジアへの国別投資認可額の累計(1994~2016年、日本貿易振興機構資料)でも、中国が122億ドル(約1兆3600億円)と首位で日本はその8分の1にすぎない。ある日本政府関係者は言う。

 「援助か商売か実態は不明だが、地方の水力発電や道路整備でも中国からの投資は圧倒している。金額やスピードで張り合える状況では、もはやない」

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