中国式白タクが関空で横行 取り締まり、啓発強化 – 大阪日日新聞



大阪ニュース

2018年1月13日

 訪日外国人旅行者数が伸び続ける一方で、訪日中国人を在日中国人が自家用車に乗せて運賃を受け取る無許可のタクシー営業(白タク行為)が横行している。「中国式白タク」と呼ばれ、関西の“玄関口”関西空港を抱える大阪府内でも関係機関が取り締まりや啓発を強めるが、実態の把握はできていない。




停車するドライバーに啓発チラシを配る関西国際空港白タク対策会議のメンバー(近畿運輸局提供)


多くの観光客でにぎわう大阪・ミナミ

 中国式白タクは、訪日中国人がインターネットサイトやスマートフォンのアプリを使って手配し、依頼を受けた在日中国人が空港などで送り迎えする仕組み。関西では2016年ごろから、目撃情報が関係機関に寄せられるようになった。

 これまで、白タク行為の疑いで逮捕された事例もあり、大阪府警は17年10月31日に関西空港などから客を乗せたとして中国籍の男3人を逮捕。同11月29日には京都府警が、会員制交流サイトで募った客を京都や奈良の観光スポットを巡り、大阪市内に送り届けるなどした疑いで京都市の男=中国出身=を逮捕した。

■ネットで予約

 大阪府内のタクシー会社でつくる大阪タクシー協会(三野文男会長)によると、こうした逮捕報道などによって現在は関空の一般車両レーンで客待ちする自家用車は見られないものの、担当者は「白タクがなくなったとは断定できない。駐車場で客を待っていたりすることも考えられる」と分析する。

 ただ、逮捕に至るケースは少ない。近畿運輸局によると、訪日前にアプリやインターネットで予約や決済を済ませることから、同局旅客第二課の大樽匡弘専門官は「実態が見えない」と頭を抱える。白タク行為がなくならない理由については、中国で自家用車をタクシー代わりに提供するライドシェア(相乗り)が広がっていることを挙げ、「利用する人が(白タクを)違法と認識していないと考えられる」という。

■春節向け活動

 この現状を受けて同局や府警でつくる「関西国際空港白タク対策会議」は、白タクの利用をやめるよう啓発活動を展開。中国語や英語のチラシ500枚を配布し、白タクの違法性などを訴えている。

 春節を迎える2月は、さらに多くの訪日客が関西に訪れ、白タク行為が増えることも予想される。大樽専門官はタクシー利用を呼び掛けた上で、「白タクでは、任意保険に加入しているかは分からない。表面化してないだけで、事故が起きてトラブルになっているのかもしれない。春節に向けて啓発活動を地道に続ける」と話す。




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