中国の鋼材輸出量、1億トン下回る 17年 内需堅調で – 日本経済新聞



 中国の2017年の鋼材輸出量が3年ぶりに1億トンを下回った。中国税関総署が12日に公表した貿易統計によると、17年は7543万トンと16年に比べて30.5%少なく、4年ぶりの低水準。違法鋼材の排除が進んだのに加え、内需の堅調さが背景にある。

 中国政府は鋼材の供給過剰を和らげるため、粗悪な違法鋼材「地条鋼」の排除を進めてきた。17年6月末までに生産がほぼ停止したとみられる。生産量が8千万トン前後に達したといわれる地条鋼の排除で、中国国内の鋼材供給が絞られた。内需は鉄道などのインフラ投資や自動車生産が好調で、輸出余力が減った。

 中国製の鋼材を輸入している韓国は、これまで自国の製品を玉突き的に日本に輸出してきた。東アジアで中国製鋼材の出回りが減ったため、韓国製の鋼材が安値で日本に流れてこなくなり、日本の鋼材価格は上昇基調を保っている。

 17年12月に中国を視察した電炉大手、東京製鉄の今村清志常務は「中国の需要は非常に強い。中国メーカーが半製品のビレットを輸入するという話も聞いた。18年に中国発で鉄の需給バランスが崩れることはないとみている」と話す。



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