韓国中小企業の海外進出加速、昨年は60億ドル投資 – 朝鮮日報



韓国中小企業の海外進出加速、昨年は60億ドル投資

 京畿道始興市にある自動車向け金型メーカーのD社は現在、タイに現地工場の設置を進めている。2012年のチェコに続く2カ所目の海外工場だ。海外進出を開始してから5年間で国内工場の従業員は1人も増やさなかった。同社代表は「従業員の大半が50-60代だ。若い新入社員を確保するのが難しい上、最低賃金の引き上げなど人件費負担も高まり、海外に出るしかない」と話した。

 韓国経済の中枢を似合う中堅・中小企業が韓国を離れつつある。韓国の大企業が2000年代初めから中国や東南アジアに生産拠点を相次いで移転したのに続き、中小企業の間にも韓国に背を向ける動きが広がっている格好だ。

 韓国輸出入銀行(輸銀)の統計によると、韓国の中小企業が昨年1年間に海外に投資した金額は60億2300万ドルで、関連統計を取り始めた1980年以降で最高となった。海外法人の設立も1594件で、2008年の金融危機以降で最多だった。輸銀関係者は「最近3-4年で中小企業による海外法人設立と投資が増え続けている」と指摘した。

 中小企業の脱韓国ラッシュは、大企業の海外進出で韓国国内での下請け受注量が減り続けている上、人件費負担の増大や各種規制の強化が複合的に作用した結果だ。中小企業中央会の関係者は「韓国社会に広がる反企業感情も海外進出を促す大きな要因だ」と話した。

 大企業に続き、中小企業までもが韓国を離れ、国内の雇用基盤が崩壊しかねないとの懸念が高まっている。中小企業は国内の勤労者の88%(1402万人)を雇用している。中小企業研究院の金世鍾(キム・セジョン)院長は「企業が海外に工場を設ければ、国内工場は設備投資を減らし、既存工場の規模も結局は縮小することになる。2-3年後には中小企業発の製造業空洞化が目立つようになる」と予測した。

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