国家プロジェクトにおける「手抜き工事」はわが高速鉄道に対する警鐘だ!=中国



 中国は自国の高速鉄道について、「新幹線を凌駕するほどの技術で、世界をリードしている」などと主張してきた。だが、上海市と雲南省昆明市を結ぶ滬昆(ここん)高速鉄道の一部トンネル内で「手抜き工事」が発覚し、中国国内では批判の声が高まっている。

 中国メディアの長江日報は17日、滬昆高速鉄道の一部トンネル内で手抜き工事が発覚したことについて、「手抜き工事の背後に存在する問題を炙りださなければならない」と論じる記事を掲載した。

 中国は現在、各省や各都市を高速鉄道で結ぶ広大な高速鉄道網を構築している最中だが、記事は「滬昆高速鉄道は国のプロジェクトとして建設された高速鉄道路線だ」と指摘、その路線の工事で品質問題が浮上するとは「到底信じられない」と論じた。さらに、高速鉄道の運行ではどれだけ小さな問題であっても、多くの人命に関わる大惨事を招きかねないリスクを伴うものであるとし、今回の手抜き工事の責任問題については「中国国民が納得できるような厳格な調査と厳格な処罰が必要だ」と論じた。

 さらに、手抜き工事が発覚した箇所の工事を請け負ったのは中国の国有企業であり、いわば「国家チーム」と呼ぶべき組織だったはずだが、それでも手抜き工事が起きてしまったのは「偶然なのだろうか」と疑問を投げかけ、もしも偶然の事故でないのであれば「ほかの建設工事などとても信用できるものではない」と主張した。

 中国は製造業の「名刺的存在」として高速鉄道の輸出を推進しているが、記事は「中国高速鉄道は世界の関心を集める存在であり、安全面のリスクが顕在化することは各方面に大きな影響をもたらす」と指摘。また、日本国内で大手メーカーの偽装や改ざんなどが発覚し、日本の製造業の名声に大きな打撃となった事例を挙げたうえで、「今回の手抜き工事の発覚は中国高速鉄道に対する警鐘である」とし、手抜き工事がなぜ起きたのか、責任を厳しく追及し、背後に存在する問題を炙りださなければならないと強調している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)

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